それでもいい

いつからだろうって思った。
もう、１０年になる。あたしの生きてきた半分を費やしてきた。
でも最初はここまでなるとは思ってなかっただろう。
ここまで本気に行動できるとは正直思ってなかった。
中学の頃は本気で学生生活が楽しかった。
だから、忘れてた。夢とかを。

高校に入って、大きな友達に出会って変わった。
川嶋あいちゃんに出会って変わった。
あたしの人生が大きく変わった。
人との出会いは本当に凄い。
考えも見方も、行動に至るまですべて変わった。
昔のままだったら、今のあたしはいないでしょう。
それくらいに変わった。
あの時は思いもしなかった。
友達の路上ライブを見に行ってから、２年後。
自分が路上に立つなんて、あの頃のあたしには想像も出来なかっただろう。

高校の頃から、一人で音楽をやるようになった。
それまでは一緒にいてくれた人がいた。
方向性が違う二人だった。
いつしか、違う方へお互いが進みだした。
あたしも学校の進路的には音楽とは全く関係のないところに進学した。
それをあの時は凄く後悔した。
なんで最後まで言えなかったのだろうか。
「音楽をさせてほしい」って。
長い人生のたった２年。
あたしの自由に音楽をさせてほしかった。
最初は自分の進んだ学校に後悔した。友達もろくにできやしなかった。
高校の時が楽しくて、何度も羨ましく思えた。
それでも、負けじと音楽をした。
２００５年６月１５日。
初めて路上ライブに出た。
それから毎日路上に出た。

ずっと一人でやってきた。

時々、いつも憧れるものがあった。
バンドに。
一人でいると誰かに助けてもらいたいと思うときがある。
あたしだけかもしれないけど。。
バンドに入ってみた。
見えてない部分も見えたし、ほんのすこしだけわかった。

大きな出来事もあった。
初めてライブハウスに立った。
無様な姿だったことでしょう。

大きな出会いもあった。
初めての音楽友達。って呼んでもいいのかわかんないけど。
仲良くしてもらって、いろいろと話をしていった。
凄く嫉妬した。
だけど、そんなの言えないって思った。
恥ずかしかった。
だけど、素直に話してくれるから、自分の変な意地が馬鹿らしく思えた。
ドンドン進んでいく友達に焦りを感じた。
けど、あたしはあたし。友達は友達。
いくら比べたって意味のないこと。
自分の無力さに腹がたった。

大きくなろうって決めた。
約束をした。

あれから、もう少しで１ヶ月。
何も変わっていない自分。
いつもくれる温かな言葉が突き刺さる。
自分らしくって言ってくれる。
ありがとう。

昨日、何か思うことがあった。
やってみようって思った。
だから、意欲的になった。

昔の友達に声かけてみた。
崩れた。

強制してるわけじゃないから、嫌ならいい。
あたしはやりたいからやるんだ。
好きだから、やるの。
前向きになった気持ちが消えかけた。

もう、どうでもいいやって。

やっぱり、あたしには無理だったみたい。
いいの。
やっぱり、最後だったの。

ごめんなさい。


あたしは一人でいい。
それでいい。
時々躓いて、転んで、泣いて、立ち止まって、また躓いて。。
それでもいい。
ちゃんと起き上がれる力を持ってる。

あたしは一人でいい。
それでいい。
時々寂しくて、嫌になって、不貞腐れて、足掻き回して。。
それでもいい。
ちゃんと前向いて歩いていける。

一人でいい。
最後にワガママ言わせて。
時々、声かけて。
元気にしてるか？って。。。